動画編集の仕事をしていると、必ず出てくるのがデータの送受信。この送受信のやり方を間違えてしまうと、無駄なやり取りが増えてしまいストレスになってしまいます。そのようなやり取りはクライアントとの信頼関係をつくる上で致命的なダメージになってしまう場合もあるので、そうなる前にスムーズなデータの送受信の方法を学んでおきましょう。
正しく使ってストレスのないデータのやり取りを
たかがデータの送信、されどデータの送信。ただデータを送るだけですが、正しい方法で送らなければ「データが開けない」「ダウンロードできない」などのエラーとなってしまいます。そうなると再度アップロードする手間もかかりますし、クライアントとしても時間がかかってしまうのは大きなトラブルとなる原因になります。今回の記事では、正しい手順でギガファイル便を活用してデータを送信する方法を解説します。
- データを圧縮(zip化)しない
- フォルダごとアップロードする
- ギガファイル便でデータをまとめる
この3つについて、次項から1つずつ詳しく解説していきます。
①データは圧縮してはいけない
先に圧縮したものをアップロードすると解凍できない場合がある
ギガファイル便にフォルダをアップロードする際、「フォルダだから先に圧縮(zip化)しなきゃ!」と思って圧縮するかと思います。しかし!それがエラーの原因になることがあります。良かれと思ってやったことが、実は仇になってしまうのです。これを知らずにやっている人が、意外と多い。

圧縮(zip化)したデータを送るとどうなるのか
圧縮データごとアップロードして、URLに変換することは簡単にできます。変換したURLを、メールやチャットなどでクライアントに送信することも簡単にできます。じゃあ、どうなるの?
結果は、こうです。

何度やっても、開かない。データ量はあるのに、展開できずその先に進めない。この問題は、windowsで圧縮したデータがmacで展開できないというパターンによくあります。
「せっかく時間かけてダウンロードしたのに!!」
「このためにパソコンのデータを整理したのに!!」
クライアントは、カンカンに怒っています。動画にかける時間がないから編集を頼んだのに、無駄に時間がかかってしまう。「すみません、データが開けないので再度送っていただいても良いですか?」という連絡のやり取りをするのも面倒くさい。
ギガファイル便は、大容量のデータのアップロードができる便利なサービス。しかしその分、データのアップロードやダウンロードにかなりの時間を要する場合があります。たった2GBのデータの送受信で、1-2時間かかることだってある。この時間は、忙しいビジネスマンにはかなり痛い。
②フォルダごとアップロードする
ギガファイル便の便利な機能を活用しよう
ギガファイル便には「フォルダごとアップロード」という便利な機能があります。この機能を使うことでエラーを起こすことなく送信相手がデータを開くことができるようになります。
「圧縮しなくてよかったのか!」
これを知らなかった方は、びっくりしたかもしれません。フォルダごと放り込むだけで、いとも簡単に全てのデータがアップロードできるではありませんか。まだ体験したことのない方は、ぜひ試してみてほしいと思います。

③ギガファイル便でデータをまとめる
ひとつのURLにするだけで、勝手に圧縮(zip化)してくれる
フォルダごとアップロードして、全てのデータがアップロード完了したら、一番下にこんなコーナーがあります。

ギガファイル便は、大量のデータをひとつのURLにまとめてくれます。この機能は、ひとつのURLにまとめてくれるだけではなく圧縮(zip化)までしてくれるのです。このボタンを押して出てくるURLを、クライアントに送信しましょう。そうすると、クライアントはストレスなくデータを受け取ることができます。
相手のことを考えて仕事する
自分の編集スキルを駆使して編集を進めるのはとても素晴らしいことです。しかし、それをストレスなく相手に届けるという「コミュニケーション」を円滑に進めることは、仕事を進める上でとても重要なスキルです。
相手がストレスなく仕事を円滑に進められるようにするために、自分がどういう動き方をしたら良いのか考えてみると、編集以外にも色々と見えてくるものがあるでしょう。頑張ってください!