コロナ禍以降、オンラインで集客する方法として最も使われるようになったのが「YouTube」です。
しかしYouTubeチャンネルが急激に増加し、以前よりも視聴回数やチャンネル登録者数などの数字を伸ばすのは困難な状況に。
実は、YouTubeはチャンネル登録者や視聴回数を増やさなくても効果を発揮できます。
この記事では、動画を活用して目的を達成する方法について解説していきます。ぜひ参考にしてください。
動画でも解説していますので、併せてご覧ください。
YouTubeをビジネスに活用する3つのポイント
「YouTubeを始めなければいけないのはわかってるけど、始められない。」
これを読んでいるあなたは、そう思っている人のうちの1人でしょう。
その原因としてよくあるのが、「どんな企画を考えたら良いかわからない」「続けられなさそう」「本業が忙しい」という理由があります。
しかし、あれこれ考えているうちにどんどん始めるタイミングを逃しているのも事実。YouTubeチャンネルをこれからビジネスに活用したいと思っている人が考えるべき3つのポイントを押さえておけば、意外と難しく考えずに効果的な動画の活用ができるようになります。
- チャンネル登録は増やさなくて良い
- 動画をコミュニケーションツールにする
- YouTubeをリアルで活用する
この3つはどういうことなのか?次項から1つずつ詳しく解説していきます。
①チャンネル登録は増やさなくて良い
何のために動画で情報発信するのか明確にする
これから始めようと考えている動画やYouTubeチャンネルは、どのような目的で運用するのでしょうか?
よくあるのはこの部分を明確にせず、「とにかくやってみる」という始め方。
結論から言うと、それでは継続して発信できません。
「継続して発信できないとどうなる?」と思う方もいるかとは思いますが、継続して発信できないと、マイナスプロモーションになってしまいます。それはなぜかと言うと・・
1. 情報量が足りない
2. 継続できない=実行力が乏しい
3. 欲しいもの(情報)を届けてくれない
このようなネガティブ3点セットが揃ったYouTubeチャンネルが仕上がるのです。
このような最悪な結末を迎えないためにも、継続発信は必須。そのために重要なものが
何のために動画で情報発信をするのか
これを明確にしておくことなのです。
目的に合わせたターゲットの決定
何のために動画で情報発信するのか明確になったら、次にやるべきことが「目的に合わせたターゲットの決定」です。
魚のいない場所に釣り針を落としても全く反応がないのと同じで、動画を始めるのも釣り針を落とす「場所」を決めなければ全く意味がありません。情報を届けるべき相手は「どこで・何をしている人なのか」を明確にしましょう。
このターゲットが定まると、自然と届けるべき情報が見えてくるはずです。
その届けるべき情報は、専門的でよりニッチな内容であるほどターゲットに届けやすくなります。
チャンネル登録者数は本当に必要なのか?
YouTubeチャンネルに紐づいてくる数字の代表的なものとして「チャンネル登録者数」があります。果たしてこの「チャンネル登録者数」は本当に多い方が良いのでしょうか?
もちろん、多いに越したことはありません。
しかし、その登録者は「目的に合わせたターゲット」なのでしょうか?
その答えは、NOです。
YouTubeの登録者は、発信した情報に興味を持って「もっとこのチャンネルの情報が欲しい」と感じた方です。
「それなら、ターゲットじゃないの?」
そう思うかもしれませんが、もしかしたらチャンネル登録者は同業者かもしれません。もしかしたら、身内かもしれません。必ずしも、ターゲットではないのです。
目的に合わせたターゲットに対して、適切なアプローチは必ずしも「チャンネル登録」ではないのです。YouTubeを「コミュニケーションツール」として活用することで、勝機が見えてきます。
②動画をコミュニケーションツールにする
ターゲットリストを活用して見込客の育成やリピート顧客をつくる
チャンネル登録を増やさずにどうやってYouTubeを活用するのか?
それは、「リストの活用」です。目的に合わせたターゲットは、ほとんどの場合既にターゲットのリスト化ができている場合が多いです。そのリストに対して届けたい情報を「コミュニケーションツール」として届けるのです。例えば・・・
1. メルマガやLINE公式アカウントで届ける
2. 営業先で直接見せる・URLをQRコードにして渡す
3. 動画に出演してもらう
このような手段で動画に関わってもらうことで、一方的だった情報発信を「コミュニケーション」の手段にして巻き込んでいくことが可能になります。そうすると、接点が以前に比べて多くなります。それは、動画そのものが営業マンになってくれるから。
それまでは直接会ったタイミングでしかコミュニケーションを取れなかったものが、動画によってターゲットがテレビで有名人を見ている感覚になり、勝手に信頼関係が高まるようになるのです。
動画の制作を通して人間関係を向上できる
信頼関係が高まるのは、動画で情報発信をすることだけではありません。「動画を制作する過程」にも信頼関係の構築は発生します。動画で情報発信するためには、様々な工程があります。
・企画
・撮影
・編集
・分析
大きく分けるとこの4つで構成されますが、これを1人でやるのはかなり困難です。なおさらビジネスで活用しようと考えているのであれば、本業が忙しくてそれどころではないはず。
だからこそ、YouTubeチャンネルの運用にはチームで取り組みます。すると、今までコミュニケーションが薄かった人間関係も、チームで1つの動画を仕上げていく過程で自然とコミュニケーションが増えます。
チームを結成して最初のうちは発言も少なかったり、動画の企画に消極的なメンバーがいるかもしれません。しかし、動画は継続的に発信していくものです。チームで動画の制作を重ねていくにつれて、徐々にメンバーが積極的になってきます。この過程を重ねていくことで、人間関係を向上できるようになり社内のコミュニケーションツールとして動画が有効活用されるようになります。
③YouTubeをリアルで活用する
YouTubeの数字に惑わされてはいけない
YouTubeは、素晴らしいプラットフォームです。継続して情報発信ができるように、様々な数字をはっきりと見せてくれます。
しかし、これが難点でもあるのです。
様々な数字が見えすぎるからこそ「続けられない」チャンネルが多発しているのです。とある情報によると、チャンネル登録が100人に満たないチャンネルは、全体の9割もあるそうです。
数字が見えすぎるからこそ、「効果がない」と諦めてしまうのだそうです。
この見えすぎてしまう「数字」に惑わされないこと。これからYouTubeをビジネスに活用するのなら、見るべきは数字ではなく、「ターゲット」です。
結局は、人なのです。
どんなにデジタルが発達してオンライン上で完結できることが増えても、最後にコミュニケーションを取るのは「人と人」であることには変わりません。間違ってもスマートフォンと人ではありません。
人と人がコミュニケーションをとる手段としてインターネットがあり、YouTubeがあり、動画があるのです。これから動画をビジネスに活用するなら、絶対に覚えておくと良いでしょう。
文字情報だけで伝えられないことを動画で伝える
いまやインターネットは生活に欠かせないツールになっています。会社だって、お店だって、ホームページやSNSでどんなサービスを展開しているのか明確に発信しています。
しかし、その情報の大半が「文字」です。文字は、情報を発信するのにはとても便利です。便利ではありますが、文字は完璧ではありません。文字は事実を的確に伝えるためには情報量が乏しいのです。
「感情」や「雰囲気」そして「人間性」などを伝えるのは、文字では想像することしかできない。
そのような「文字」だけでは伝えられないことを伝えられるのが、「動画」なのです。
嘘をついていれば、声色や表情ですぐにバレます。
動画であればどんな人間なのか、喋るだけですぐに伝わります。だからこそ、動画は情報発信する人の「ファン」を作れるのです。
持っているターゲットリストを「ファン化」するために有効活用できるのが、動画なのです。
動画を活用する目的を明確にすることが重要
ただ動画で情報を垂れ流すだけでは、せっかく労力をかけて作った動画が誰にも見られないという悲しい結末を迎えてしまいます。そうならないためにも、これからビジネスで動画を活用するのなら目的を明確にしましょう。
目的を明確にするという第一歩を踏み出すことで、YouTubeをビジネスに活用する歯車が動き始めます。ぜひ、挑戦してみてください。